美ら海自然観察会
「海の自然教室(米原)」&「わくわくサンゴ石垣島プロジェクト」共同体験会
- 日時
- 2014年8月16日
- 場所
- 午前:わくわくサンゴ石垣島センター(石垣市平得)
午後:米原海岸(西表石垣国立公園 海域公園地区) - 対象
- 小中学生と保護者 6家族14名
- 主催
- 環境省石垣自然保護官事務所
- 共催
- 石垣市施設管理すぐやる課/八重山漁業協同組合サンゴ養殖研究班
- 協力
- 西表石垣国立公園パークボランティア連絡会
サンゴ礁についてより深く学ぶ、連携プログラム
8月16日、環境省石垣自然保護官事務所主催の “美ら海自然観察会「海の自然教室(米原)」&「わくわくサンゴ石垣島プロジェクト」共同体験会”が行われました。サンゴや生きものに触れ、自然の中で観察することで、サンゴ礁の役割や重要性を学び、環境への関心を育むことを目的としたこのイベントは、午前は室内でサンゴの苗作り、午後は国立公園内の米原海岸でシュノーケリングを行う2つの連携プログラム。「サンゴがどうやって暮らしているのか知りたい」という小学生や、「島で生まれ育ったけど、サンゴについてよく知らないことに気づき息子と参加した」と話すお母さん、「サンゴの再生に興味があり、息子の自由研究のためにも参加した」と話すお父さんら、市内の6組14名が参加しました。
親子でサンゴに触れじっくり観察、苗作り体験
午前中は、八重山漁業協同組合サンゴ養殖研究班が、わくわくサンゴ石垣島センターでサンゴの苗作り体験会を実施しました。枝分けした小さな苗を参加者が選び土台につけ、専用水槽に移して観察。子どもたちはサンゴに適した水質や水温などの生育環境やサンゴの生態について学び、「自分のサンゴが大きくなった姿を見たい」と話していました。 また、苗作りの順番を待つ間、世界各国で行われているサンゴの再生事業を紹介する映像を閲覧しました。映像を見た参加者は、石垣島周辺での取り組みや各疑問を環境省の職員の方々にそれぞれ質問するなど、サンゴやサンゴの再生事業に興味を持つ様子がみられました。
海の自然教室 米原海岸でシュノーケリング
午後に行われた米原海岸でのシュノーケルを用いた自然観察は、西表石垣国立公園パークボランティア連絡会の皆さんがグループに分かれ、水が入りにくいマスクの付け方、フィンでサンゴを折らない泳ぎ方などを参加者に指導しました。環境省石垣自然保護官事務所の皆さんは、水中だけでなくカヌーや陸上からもしっかり監視。徹底した安全管理体制で臨みました。参加者より「今まで、子どもには足がつくところまでしか海に入らせていなかったが、その先に広がっているサンゴや生き物をたくさん見せられてよかった」との声がありました。
「いつもは魚ばかり見ていたけれど……」
“海の自然教室(米原)”は、環境省石垣自然保護官事務所と石垣市の共催行事として開催されています。今年は、共催に八重山漁業協同組合サンゴ養殖研究班が加わり、わくわくサンゴ石垣島プロジェクトも協力する形での共同体験会となりました。 午前と午後の2つのプログラムを体験した参加者からは、「いつもは魚ばかり見ていたけれど、サンゴの苗作り体験で、サンゴにも目がいくようになった。海でいろいろな種類のサンゴが見られた」、「海の多様性を学ぶことができた」、「サンゴの再生は自然の回復力の方が大きいと思うが、人が再生しようとすることも大切だと感じた」との声がありました。それぞれの体験を通すことが、サンゴや海の生物の多様性などのより深い理解に繋がり、海の豊かさの実感に繋がったのではないでしょうか。
※海の自然教室の様子は石垣自然保護官事務所のスタッフより、下記にて詳しく紹介いただいています。あわせてご覧ください。
九州地方環境事務所 アクティブレンジャー日記
http://kyushu.env.go.jp/blog/article.php?blog_id=1188