サンゴ学習体制の基盤作りに取り組んだプロジェクト3年間の集計
2012年度〜2014年度楽しみながらサンゴについての知識が広がるよう、
3年間で110回の機会を提供しました。
2012年にスタートしたわくわくサンゴ石垣島プロジェクトは「石垣島をサンゴとサンゴ礁について学び、ふれ合うことのできる島に」をビジョンに、漁業者や観光業者、NPOなど5団体※が連携した事業を日本財団の助成により行ってきました。3年間で110回のサンゴ学習の機会を提供し、サンゴ学習体制の基盤作りに取り組んできました。
※八重山漁協サンゴ養殖研究班/白保魚湧く海保全協議会/石垣島沿岸レジャー安全協議会/沖縄エコツーリズム推進協議会/地域広報サポート石垣島
サンゴ学習プログラムの開発
学校規模や年齢を考慮した学習プログラム作りを行い、新たに7種を開発しました。学校授業では各団体の長所を生かしたプログラムを連携し実施しました。
屋内・フィールドでの学習の機会を提供
小学校での授業を中心としながら、島内外でのイベントでもプログラムを実施しました。楽しみながらサンゴについての知識が広がるよう、数多くの学習の機会を提供してきました。
サンゴ学習体制の基盤作り、目標の達成率と成果
まずは日本財団助成終了の2014年度末までに、石垣島の全小学校においてサンゴ学習の実施を目標としてきました。その達成率は小学校数 57%、対象者数(目標年500名の児童)では、2012年度41%、2013年度48%、2014年度71%となります。
2014年度の対象者数が7割りを超えた背景は、児童数の多い小学校での実施によるもので、これまで課題であった市街地の学校規模に考慮したプログラム作りに取り組み、サンゴ学習プログラムの実施者を増やし、クラス単位での授業が確立したことの成果といえます。
教育を支える人材育成
サンゴ学習プログラムの研修会やサンゴ礁についての知識の幅を広げる学習会を実施し、2014年度には学校との連絡調整から学習プログラムの組み立て、実施までを担うコーディネーターの実践実習を行いました。
そして2015年春、プロジェクトの人材育成事業で育った若いメンバーらが中心となり、“石垣島サンゴ学習推進団体 わくわくサンゴ石垣島”が立ち上がりました。