ホーム > 活動一覧 > 2013年度の活動一覧 > 活動レポート

活動レポート

地域作りを様々な立場で考える“サンゴ島会議”を実施
〜八島小5年生 伝説の島 南波照間島バージョン〜

石垣島沿岸レジャー安全協議会

日時
2013年10月24日
場所
沖縄県石垣市立八島小学校
対象
5年生 41名
実施
石垣島沿岸レジャー安全協議会/環境省 石垣自然保護官事務所
 

八島小5年生41名に“サンゴ島会議”を実施

10月24日、石垣市立八島小学校の4年生の皆さんに、サンゴ島の開発学習プログラムを行いました。昨年度から続く6回のサンゴ礁学習の最終プログラムです。

伝説の島 南波照間島を舞台に、子どもたちは農業・水産業、観光業、町役場、そしてレンジャー(自然保護官)の4つのチームに分かれ、これまで無人島だった島の開発に取り組みました。便利な施設を思いついたり、農作物などの効率のいい輸送を考えるチーム、北風を避けるために山の陰に田畑を作るチーム、サンゴがあまり生息していない場所を選び港を作るチームなど、よく考えている様子がみえました。

話し合いによる合意形成のプロセスを体験

授業の最初に「大事なことはね、自分の意見を持ってはっきり人に伝えること、人の意見はきちんと聞くこと、納得できないのに人に話を合わせないこと、人の立場に立ってものを考えること」と子どもたちに伝えました。このプグラムは自然を大切に思う気持ちを養うと共に、合意形成の訓練も目的としています。

町役場のチームでは意見の違いから開発組と自然保護組に分かれてしまいながらも、興味深い意見が交わされました。最後には合意形成のプロセスに疲れてしまった状態も見られ、開発組から「もう、何もしないでそのまま(島ごと自然を)残しちゃおうよ」という意見や、他のチームの児童からも「どうぜ、どこかの国にとられちゃうんじゃね?」というドキッとした発言も飛び出しました。子どもたちは私たちの想像以上にたくさんのことを感じているのかもしれません。

子どもたちは自分が感じ思ったことを臆することなく発言し、他の人の意見と比べながら聞き、自分の考えを深める前向きな姿勢がみられました。もちろん時間内では2クラス全員が納得する結論にはいたりませんでしたが、担当の先生より来週も続けて話し合ってみようという提案が出されました。この日は参観日。保護者の方に子どもたちの熱心な様子を見ていただくことができました。

※この授業は環境省の子どもパークレンジャー活動として行われ、わくわくサンゴ石垣島も協力しています。

タッチプールで生きたサンゴに触れる

伝説の島 南波照間島の開発を考える

環境の変化によりサンゴの数がどうなったのかをグラフに

話し合うために大切な4つのことを伝える

サンゴとサンゴ礁の基礎知識を伝えるYes Noクイズ

チームごとに港や道路、発電所、住宅やホテル、
自然公園などを記入

歓迎の看板に笑顔のわくわくメンバーと環境省アクティブレンジャーの春口さん

自然を大切に思う気持ちを養い合意形成のプロセスも学ぶ

  • 八重山漁協サンゴ養殖研究班
  • 白保魚湧く海保全協議会
  • 石垣島沿岸レジャー安全協議会
  • 沖縄エコツーリズム推進協議会
  • 地域広報サポート石垣島
  • 【協力】
  • 石西礁湖自然再生協議会
  • 環境省石垣自然保護官事務所
  • 石垣市教育委員会
  • 八重山漁業協同組合
  • WWFサンゴ礁保護研究センター
  • 石垣市観光交流協会
  • 石垣市商工会
ホーム わくわくサンゴ石垣島とは メンバー紹介 活動一覧 学習プログラム
日本財団